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地域活動

火消と江戸消防記念会2024.04.30

時代劇などによく登場するので
ご存じの方も多いと思いますが、
江戸時代の消防組織や構成員は
火消(ひけし)と呼ばれていました。

火消の誕生は、享保3年(1718年)、
徳川幕府八代将軍、吉宗の時代でした。

頻発した火事に対応するため、
町奉行大岡越前守忠相の唱導で
「いろは四十八組」の町火消が
江戸に誕生すると、
さらに翌年、本所・深川に
南・北・中の十六組が生まれたそうです。

ちなみに、組の名前は
「いろはにほへと…」から取った
「い組」「ろ組」「は組」などがありますが
実は「ひ」・「へ」・「ら」・「ん」の
4つは、代わりに「百」・「千」・「万」・「本」
の文字に変えられています。

「へ」は「屁」に、「ひ」は「火」に通じ、
「ら」と「ん」は発音が尾籠(びろう)に
聞こえることから除かれたとか(諸説有り)。

町を守る火消には、勇気、機敏、技術に
秀でた「鳶(とび)」と呼ばれる建築労働者が
中心に選ばれていたそうです。

彼らは、猛煙猛火と闘いながら、
町火消の全盛時代だった
文化~文政~天保を通し、「江戸の華」として
庶民に頼られ親しまれてきたといいます。

こうした町火消の歴史や伝統を後世に伝える
江戸消防記念会という組織があります。

受け継がれてきた纒(まとい)・
伴纒(はんてん)・火消用具等の保存や、
木遣り・梯子乗り等の技術伝承など
江戸の文化のひとつである
火消文化を後世に伝えるため、
50年以上活動を続けています。

彼らは地域のお祭りや
東京消防出初式の梯子乗りなどでも
欠かせない存在です。

佃住吉神社宮神輿渡御の先導