工事は先ず地鎮祭から始まります。「地鎮祭」とは、字の通り土地を鎮める祭りのこと。
工事に先立ち、土地の神を祝って敷地を清め、工事中の安全と、建築物が何事もなく、永くその場所に建っていられることを願うお祭りです。一般には神式で神主さんが行いますが、仏式・キリスト教式で行っても構いません。この現場は仏式です。
建築の最初の工事です。
基礎工事前に建物の柱心・壁心・水平位置を決める工事です。
通常は施工管理者、鳶(とび)の二人で行いますが、
今回は設計士も立合いました。
『建物の基礎』が決まるとても重要な工事になります。
工事に先立ち、土地の神を祝って敷地を清め、工事中の安全と、建築物が何事もなく、永くその場所に建っていられることを願うお祭りです。一般には神式で神主さんが行いますが、仏式・キリスト教式で行っても構いません。この現場は仏式です。
基礎を造るために、地盤面下の土を掘る掘削工事です。
設計図に従って、コンクリートの中の鉄筋を配置します。
タテヨコ200mmピッチ、耐圧盤になる部分は13mmの異形鉄筋を使用しています。
スペーサーもコンクリート製のサイコロのような正規品を使用しています。
基礎はベタ基礎です。建物の荷重を基礎梁と耐圧盤の底面全体で地盤で伝える工法です。
建物の重さを面全体で受ける構造となり、荷重を分散させる効果があります。
全体を一枚の板で支える構造のため、コンクリートの板そのものが折れてしまったりすることのないように、かぶり厚さも十分に考慮しなければなりません。
建物の基礎がしっかりしていれば、間仕切りの位置を変えたり内装に手を加えたりすることによって、60年、70年・・・・・とより長くその家に住み続けることができます。
土台は軸組最下部の水平材で、基礎の上に取り付けます。
柱の下端を連結し、柱の不同沈下を防ぎ、上部からの荷重を基礎に伝えます。
柱の取り付け位置や、土台の継手から15cmぐらい離れた所と、途中4m間隔以内の所を、アンカーボルトで緊結します。これは、風圧力や地震力等の水平荷重による、浮き上がりや移動を防ぐためです。
写真のように、基礎と土台の間に、黒いゴム製のパッキンを挟み込みました。
この「土台パッキン工法」は床下と土台の防湿に効果を発揮し、更に全周換気で効率がアップします。換気性能約1.4倍となり、土台の腐朽を防ぎ、基礎の切欠きが不要になります。
基礎と土台の「クサレ縁」を断ち、さらに全周換気で湿気の「コモリ」を無くし、 基礎の切欠き加工も省略でき、均質な強度のスッキリとした基礎まわりに仕上がります。
100坪の大きな現場でしたので、鳶(とび)が10人、大工が4人、その他4人の計18人で行いました。
建方とは柱、梁、母屋などの構造材を組立てていくこと。
最後に屋根の頂上に棟木を上げてお祝いすることを建前(たてまえ)、棟上(むねあげ)、あるいは上棟式と言います。建前までは「鳶(とび)」の仕事。建前からは「大工」の仕事になります。15時前に1階の柱と梁がほぼ入り、16時半前には2階の柱と梁が入り終わり、17時から上棟式を行いました。
屋根が緑色なのは、「ルーフィング」という、屋根材を張る前の防水シートが貼られているからです。ルーフィングは紙やフェルトにアスファルト(油です)を染み込ませたもので、それ自体に吸水性はほとんど有りません。また湿気も通しません。
ルーフィングを敷く下地が濡れている場合は、十分に下地を乾燥させてから施工します。